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2026.01.16up

正解のない距離感、迷いながら寄り添う“隣人”を描く脚本家・一戸慶乃

脚本家・一戸慶乃(いちのへ・よしの)
俳優専門学校を卒業後、舞台やテレビの企画・制作を学ぶためよしもとクリエイティブカレッジに入学。
その後、2024年に連続ドラマデビュー。
金曜ドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS)や「被写界深度」(フジテレビ)などを手掛ける業界注目の新進気鋭の脚本家。

―――脚本を担当するにあたり、一番伝えたいテーマは?

原作でもメインになっている善隣門の『親仁善隣』の言葉はもちろんですが、ドラマでは、無視できない過去を持ったまま今をどう生きていくか、というところを問えたらと思っています。

―――原作がある作品ですが、脚本を執筆する上で大切にしたこと、また苦労したことは?

原作者の岩井圭也先生からドラマはドラマ、お任せします、と委ねてくださいました。だからこそ、原作の良さをしっかり生かせるようにと常に考えていました。
Season1は特に探偵ではないロンがメインということで、原作を読んだときに感じた、いい意味での彼の軽やかさを大切にしています。その中でも扱う題材がしっかり重い回もあり…、それにどう寄り添うべきか相談しながら進めました。

―――“隣人”がテーマですが、人と人との距離感を描く上で、意識したポイントは?

正解がない、というところでしょうか。だからロンも、失敗したり、踏み込み過ぎて怒られたり、スッキリ解決できなかったり、当事者になると途端にわからなくなって悩んだり…。一緒に模索していたと思います。

―――登場人物同士の関係性で、「ここは最後までブレさせなかった」という軸は?

ロンと欽ちゃんの、血は繋がっていないし会話も多くはないけれど、言わずもがな家族だな、というところ。
また、ロンとマツの、馴れ合い過ぎないけど羨ましいくらいの幼馴染感です。

―――キャラクターを描く上で大切にしていたことは?

自己矛盾みたいなところでしょうか。キャラクターについては、どうアプローチしていくのがいいか日々模索中ではありますが…、つくづく人間は裏腹な生き物だなぁと思うので。

――― 一番好きなセリフは?

一番は悩ましいですが、ロンがある少年に「みんな、自分の持ってるもんとか持ってないもんにいちいち苦しんでる」と言うセリフがあって。結局、それ自体はどうしようもないし、どうしようもないのに悩んでしまうものですが、だからこそ自分じゃない誰かと一緒にいる、“隣人を助ける”というところに繋がるのかなぁと思って、好きです。

―――最後に視聴者の方へのメッセージをお願いします

どのキャラクターも不器用で、前に進めない過去を抱えていたりします。そんな彼らが、それを背負ったままでどう生きていこうとするのか、見守っていただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。


明日放送の第2話では、ロンが高校時代の同級生・山県あずさ(紺野彩夏)から依頼を受ける。その内容は、会社の先輩の伊能優理香(宮内ひとみ)の夫(鳥羽潤)に“不倫疑惑”が浮上しているというもの。気が進まないながらも調査を引き受けたロン。しかし調べを進めるうち、単なる不倫疑惑では片付かない、思いもよらぬ真実が見えてきて・・・
キーパーソンになるのが、伊能優理香を演じる宮内ひとみとその夫・友田克志を演じる鳥羽潤だ。

伊能優理香(宮内ひとみ)友田克志(鳥羽 潤)

宮内ひとみ

―――オファーを受けた感想

演じていて感じたのは、優里香はただ夫に尽くすだけの女性ではないということです。
1人の女性としての強さや芯のある一面もあり、そのギャップにとても魅力を感じました。

伊能優理香(宮内ひとみ)

―――役柄の注目ポイントは!

ロンに夫の不倫調査を依頼しますが、不倫は離婚を考える理由のすべてではありません。実はその裏に、言葉にできないモヤモヤとした想いが優里香の中にあります。演じる上では、その心の奥底にある“影”のような感情を表現したいと思いました。ぜひ、優里香が本当に抱えているものは何なのか、注目していただけると嬉しいです。

―――横浜や中華街の思い出

横浜は、家族で出かけて夜景を眺めながら散歩した思い出の場所です。また、上海で中国語を学んでいたこともあり、懐かしさを感じると中華街の雰囲気や味を楽しみに足を運んでいました。私にとって良い思い出がたくさん詰まった場所です。

鳥羽 潤

―――オファーを受けた感想

さまざまな役の人生に触れ、その人生を生きさせてもらえることは、俳優としてとてもありがたい経験です。
役者を続けられることへの感謝の気持ちを強く感じています。

友田克志(鳥羽 潤)

―――役柄の注目ポイントは!

いつも台本を頭と心で読み込み、あとは与えられた役として生きようとしています。
衣装やセットが役の世界観を丁寧に作り上げてくださり、そのおかげで自分の役をより深く理解できました。
現場と監督を信じ、役として生きる時間を与えていただいていることに感謝しています。

―――横浜や中華街の思い出

個人的には、デビュー作が横浜での撮影だったこともあり、この街には特別な思い出があります。当時ロケで何度も使用された家のすぐそばで、今回のドラマの撮影が行われたので、胸に込み上げるものがありました。
横浜に来るたびに思い出す作品が、またひとつ増えたと感じています。