TOPICS トピックス

2026.02.27up

2月28日(土)よる11時40分スタート
「女優という仕事はある意味、
詐欺師に近い(笑)」
役者歴32年!
伊藤歩が掘り下げた<毒母>像。
原嘉孝が見据えるSeason2
――役者同士の絆に「幸せ」

大西流星と原嘉孝がW主演を務める土ドラ『横浜ネイバーズ』(東海テレビ・フジテレビ系/毎週土曜23時40分)。大西が演じる小柳龍一(通称:ロン)と原が演じる兄貴分の刑事・岩清水欽太(通称:欽ちゃん)が、横浜を舞台に現代社会の問題を解決していく人情とミステリーが交錯するヒューマン・エンターテインメント。

あす放送されるSeason 1最終話のテーマは「親子」。Season2から萩原聖人も出演する!
幼少期から母の愛を感じてこなかったロン(大西流星)。それゆえに、自分自身も人を愛せない不安を抱え続けて生きてきている。最終話では、失踪していたロンの母・不二子が、詐欺師として登場。愛を渇望するロンがついに母親と対峙する。

そんな毒母であり、詐欺師の不二子を演じるのは、先日結婚を発表したばかりの実力派女優・伊藤歩。原作ファン
からはミステリアスな不二子役を伊藤が演じることに「妖艶なお母さん役似合いすぎる」「伊藤歩さん大好きなのに嫌いになっちゃわないよね」と期待と心配の声が。一般的な母親像とは大きくかけ離れ、歪んだ闇を抱える女性を、どのように解釈し、どう表現したのか。その思いを聞いた。

描かれていない部分に、不二子は宿る

不二子を演じるにあたって、作品の中で細かく描かれていない部分――彼女の生い立ちや性格、そして置かれてきた環境などをできるだけ集めるようにしました。それがセリフとして、あるいは演じるうえで直接的な表現につながらなくてもいいという気持ちで、そういう積み重ねるやり方でキャラクターを作っていったんです。
不二子はポーカーフェイスでいることが多く、物語の序盤はほとんど感情を見せない人物でした。本当は感情があるのに、それをうまく出せない。人間らしさが表れてくるまでの感情のグラデーションに気を配っています。

母という存在の、大きさ

伊藤歩という一人の人間として、自分のこれまでの人生を少し振り返りながら、子どもの頃はどんな感情で、どんなふうに生きていたのかを考えました。最終話で不二子の過去が少し描かれるのですが、もし自分が不二子と同じような家庭環境で育っていたらどうなっていただろうかーー。さまざまなシミュレーションを重ねながら、彼女との距離感を少しずつ図っていきました。
幼少期から親元を離れるまでの彼女の生い立ちが、彼女の人物像に大きな影響を与えているんです。その部分は一番大切にしましたし、視聴者の皆様に見て感じてほしい部分でもあります。

ロンと同じように、不二子もまた、母とのつながりを手放せずに生きている人物なんです。
母と子の関係は簡単に割り切れるものではありません。身内が母親しかいない彼女にとって、その関係を何とかしたいという思いは強かったはずです。うまく噛み合わない関係性も含めて、これは特別な話ではなく、誰にでも起こり得るものだと感じました。良くも悪くも、最後まで強く残ったのは“母親”という存在の大きさでした。

出会う縁、選ぶ未来

似ていない部分でいえば、私は詐欺師にはならなかった(笑)。
女優という仕事も、ある意味では詐欺師に近い部分があるのかもしれませんが(笑)。
でも、それもやっぱり“縁”なのかなと感じるんです。原作では、彼女をその世界に引き入れる人物がいるんですよね。そういう人と出会う人生と、出会わない人生があります。同じ状況が目の前にあったとしても、何を選ぶかは人それぞれ。その些細な選択の積み重ねが、大きな違いにつながっていくんだなと思います。

一期一会、誠実に向き合う

俳優として30年以上活動してきましたが、この世界は本当に一期一会だと感じます。同じスタッフさんやキャストさんが再び揃うことは少なく、再共演の機会も意外と多くはありません。その一方で、何度もご一緒する方もいます。
一つ一つの出会いを大切にしたいと思っています。現場では、ただ楽しいだけでなく、彩りや温かさのある時間になるよう心がけていて、結局いちばん大切なのは誠実に人と向き合うことだと感じています。

後回しにしてきた自分と向き合う“ロン”

ロンくんは母親との関係だけでなく、さまざまなものを抱えながら生きてきた人物です。1話から最終話までを通して、周囲を助けながらも自分自身を後回しにしてきた姿が描かれ、最終話ではついに自分の弱さと向き合うことになります。他人を救うほどに自分の心の闇や罪悪感に向き合わされていく姿はとても切なく、そこが大きな見どころです。最終話では精神的にも追い詰められていく中での葛藤や成長、前へ進もうとする姿に注目してほしいと思います。